中高生の皆さんへ No.1

 定期テスト(数学)の対策ですが、高校入試や大学入試を考えているか、また、推薦での進学を考えているかどうか、普段から勉強をやっているのかいないのか、テスト範囲が広いのか狭いのか、出題される問題が基本中心なのか応用・入試問題中心なのか、教科書や学校配布の問題集・プリントから出題されるのかされないのか、数学にかけられる時間はあと何時間が最大なのか、以上のような条件によってやれること・やらなければいけないことが変わります。よって、一般的なこと(1~6)しか書けませんので、参考程度に読んでいただき、個々に修正・改良を加えて実行してください。

 1つめは「数学用語の意味を知る」ことが重要です。できる人にとっては当たり前にできるのですが、できない人は、数学用語を知らないので問題の意味すら分からない場合があります。そうなると問題を解くことは不可能です。教科書を使って知らない数学用語が出てきたら、教師や友人を使って意味を知りましょう。

 2つめは「公式・定理を覚える」ことです。公式・定理には「型」があり、それを一字一句違えずに覚えることが重要です。公式にはアルファベットやギリシャ文字が使われていますが、それもそのまま覚えてください。他の文字に置き換えてはいけません。その際に、aとα、bと6、qと9の違いが手書きだと分かりづらくなるので、筆記体を使うことになります。また、定理は「証明」をする際の重要ポイントですので、そのまま覚えてください。教科書と問題集の表現が多少違った場合、どちらでも大丈夫なのですが教科書の表現で覚えておけば安心です。不安な人は、数学教師にでも確認しておくとよいでしょう。

 3つめは「計算ができる」です。公式は覚えておくだけでは得点になりません。公式の型に当てはめて計算を実際に何問も練習することが重要です。暗算をして計算をしている生徒もいますが、式の変形や符号ミスをしないためにも暗算はできるだけしないことをお勧めします。学年が進むにつれてこの反復演習を軽んじていく傾向にありますが、これをしっかりやっておかないとうっかりミスは減りませんので、必ず計算だけはできるようにします。計算とは違うのですが、作図も「円」や「直角三角形」が書けないことにはどうにもなりませんので必ず書けるようにしておくことが必要です。

次回に続きます。 by塾長