**新高校1年生の皆さんへ**
高校合格おめでとうございます。
公立高校の合格発表が終わると、高校進学を希望する殆どの方の進路が決定します。
入学手続きの時には、各高校から春休み中の宿題として
①中学の復習
②高校の予習の宿題
または両方が出ていることでしょう。
高校入試を突破した方なら中学の時の復習はあまり問題なくこなせるでしょうが、高校の予習は大変に感じる方も多いのではないかと思います。
そこで、高校ではどういった内容を、どういった風に予習していくのかを例として挙げてみます。
勿論、学校の指示があればそれに従うのですが、何も指示がない場合はどうすればよいかの指標にしてみてください。
今回の高校部分の予習でやる範囲ですが、
①整式の加減乗法
②乗法公式
③因数分解
④整式の除法
⑤実数
⑥平方根 辺りまでが多いのではないでしょうか。
高校によっては、更に
⑦2次関数の最初
⑧平面幾何 が加わることもあります。
中身について1つ1つ書いていると大変な分量になってしまいますので、単純に言いますが
①高校での計算ができるように
②義務教育ではないので(乱暴な言い方ですが)
この辺は読んで理解できるくらいになっておくように
③授業スピードが速いので置いて行かれないように
といった意味で宿題になっています。
また、宿題で「因数分解」や「二次関数」位まで予習できるはずですが、春休みの宿題をやることによって、大体5月のゴールデンウィーク前後までの予習が終わったことになります。
これによりかなり楽に1学期の授業・テストを受けられるでしょう。
1年生で習う重要な単元は、「因数分解」「二次関数」「三角比・三角関数」「順列・組み合わせ・確率」「数列など(学校により2年生で習う)」があります。
これらは「センター試験」で必須な単元であり、文系・理系問わず必要となるものです。そして、大学の合否に大きく関与してくるものの1つです。
では、どういう風に予習をしておけばよいのでしょうか。
書き込み式の問題集が宿題の場合、その問題集のすべての問題を解き、丸つけをし、やり直しまでできれば完成です。
この場合、問題を解き始める前に、例題やまとめがあることが多いので、それを読んで理解し覚えれば解けることも多いでしょう。
ただ記述欄が狭いことが難点で、やり直しは別のノートやルーズリーフにやることになるでしょう。
書き込み式ではない場合、本1冊につきノート1冊を用意してください。
そして教科書の該当部分を読んで理解し、問題や練習を解きます。
いろいろなノートの使用法が言われていますが、学校の指示がなければ自由です。
ただノートを半分に折って使うといった中学生のやり方はやめましょう。(最初のうちは問題ないのですが、項を揃える場合などに不便となり、ノートの節約と共に知識まで節約してしまうことになります。)
その後、該当部分の問題集で演習となります。
これは、1問につきノート1ページが原則です。
学年が上がるにつれ、たった1行の問題を解くのに数ページを要する問題まで出てきますが、Ⅲの微積や入試問題の証明などになるまでは1ページで収まるはずです。
今回はざっと高校1年生になる方たちの春休みの宿題のやり方・予習の仕方を書きましたが、分野と分量を変えれば、中学1年生になる方にもほぼ通じることとなります。
学年が変わるだけで学校が変わらない方は、今までのやり方で成果が出ているのであれば変えず、成果が出ていないのであれば、ちょっと変えてみることも必要です。
宿題だけでなく、もっとたくさんの問題を解ける時間のある方・意欲のある方は、
①宿題以上の予習
②宿題範囲の入試問題
③今までの範囲の復習
④今までの範囲の入試問題
などを状況に合わせて行うとよいでしょう。
次の入試までのカウントダウンは既に始まっているのです。
特に大学の推薦入学を考えている方は、1年次からそのように動いています。
また、そうでないとなかなか自分の行きたい大学・学部の推薦は狙えないということを念頭に置いて、学習を進めてください。